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疾患別リスト
1.「原発性肺癌」

2.「原発性肝癌 肝細胞癌」

3.「胆管細胞癌」

4.「転移性肝癌」

5.「胆嚢癌」

6.「腎腫瘍(腎細胞癌)」

7.「前立腺癌」

8. 「子宮頸癌」

9.「卵巣腫瘍(良性,悪性)」

 




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「原発性肺癌」

肺癌は最も重要な悪性腫瘍,非小細胞肺癌(腺癌,扁平上皮癌など)と小細胞肺癌に分類する.

異常値

・胸部X線   病変の広がり,胸腔内リンパ節の腫大,胸水,肺内転移の有無など.

・胸部CT     造影検査で胸部X線所見の確認する.

・呼吸機能検査 手術に耐えられるかも検査する.

・血算・血液像 末梢血白赤芽球症があれば,骨髄浸潤の可能性がある,骨髄穿刺をする.

・肝機能検査  肝転移があれば異常値を示す.

・腎機能検査  抗癌剤の投与に耐えられるか検査.

・喀痰細胞診  肺癌を疑う症例で調べる.

・喀痰細菌検査 肺炎,肺結核,肺真菌症などを除外する.

・気管支鏡   喫煙者で血痰があれば検査する.

・腫瘍生検   経気管支または経胸壁針生検をする.癌の診断には病理学的診断が必要.

・頭部CT    診断が確定後,脳転移の有無を調べる.

・腹部超音波  肝転移などの有無を調べる.腹部CTも.

・骨シンチグラム骨転移の有無を調べる.

経過観察(検査項目と測定頻度)

 胸部X線

  外科的手術を施行した症例は,術後管理として経過観察.全身的化学療法または放射線療法の症例では,治療期間で週1回,その後には月1回程度.必要に応じて別の画像検査を追加.

 血算・血液像

  全身的化学療法を施行する場合治療期間は週3回程度,放射線治療を行う場合治療期間は週1回程度.

 生化学検査

  全身的化学療法を施行する症例で治療期間は週1回程度の肝機能,腎機能の検索.

 腫瘍マーカー

  診断確定した肺癌で経過観察に腫瘍マーカーが有用.

  腺癌ではCEAあるいはCA19-9,

  扁平上皮癌でSCC,

  小細胞癌でNSEが上昇.測定頻度は月1回を上限とする.スクリーニング的な測定には全く意味がない.

経過

  原発性肺癌は予後不良で,患者のQOLを考慮すべき.

 

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「原発性肝癌 肝細胞癌」

 

肝細胞から発生した癌

異常値

・AFP 100〜200ng/mL以上で,肝細胞癌を疑う.

・PIVKA-_ 0.0625以上.

・腹部超音波 3cm以上.小肝癌では種々の像.

・腹部CT 

・MRI 

・肝動脈,門脈造影 腫瘍濃染,腫瘍塞栓等.

・腫瘍細胞診

経過観察(検査項目と測定頻度)

 AFP,PIVKA-_

定期的スクリーニング:

 腹部エコー(1カ月ごと)

 CT,MRI肝生検(2〜3カ月ごと)

経過

 ウイルス性肝炎の定期的スクリーニングとしては,腹部エコーを,肝硬変で3カ月,慢性活動性肝炎で4〜6カ月間隔で行う.腫瘍マーカーは,早期発見(2cm未満)には,役立たない.80%以上がC型肝炎,10%以上がB型肝炎を背景に発生する.

 

 

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「胆管細胞癌」

肝内胆管から発生した癌.

異常値

・肝胆道系酵素 全般に異常を呈することが多い.

・腫瘍マーカー CA19-9,CA125,CEAなどが異常.

・腹部超音波  胆管の拡張と腫瘤像.

・CT,MRI    胆管拡張と腫瘤像(部型は境界不明瞭)

・ERCP,PTC   胆管拡張と狭窄

・血管造影  手術適応を決める.

経過観察(検査項目と測定頻度)

 肝胆道系酵素(1週〜1カ月ごと)

 ビリルビン(1週〜1カ月ごと)

 腹部超音波(1〜3カ月ごと)

 ERCP,PTC

 

経過

 肝内胆管結石に合併しやすい.

 

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「転移性肝癌」

他臓器で発生した癌が血行性に肝に転移したもの.

異常値

・肝胆道系酵素 種々のパターンを示すが,胆道系酵素異常を示す.

・腫瘍マーカー 原発巣によって異なる.

・腹部超音波  種々のパターンを示す.

・CT      造影CTで,辺縁の淡染,内部低吸収域を示す.

経過観察(検査項目と測定頻度)

定期的スクリーニング]

 腫瘍マーカー・腹部超音波(1カ月ごと)

経過

 多発することが約9割と多い.肝硬変を伴うことはまれ.

 胃癌,肺癌,大腸癌,膵癌,胆嚢癌などからの転移が多い.

 

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「胆嚢癌」

胆嚢上皮から発生する癌

異常値

・腹部超音波 壁の不整,腫瘤.進行癌では肝内浸潤,転移

・CT     胆嚢内腫瘤.肝内浸潤,転移,リンパ節転移

・血清ビリルビン 進行癌で高い

・血清アルカリホスファターゼ 進行癌で高い

・CEA     進行癌で上昇

・CA19-9   進行癌で上昇.しかし必ずしも癌の進行度に一致しない

・白血球数  増加例では感染の合併

・血管造影  手術適応を決める.

経過観察(検査項目と測定頻度)

 腹部超音波・血清ビリルビン・CEA・CA19-9・白血球数(1カ月ごと)

経過

 早期癌ではほとんど症状がない.血液生化学検査,腫瘍マーカーも正常である.

 進行癌では予後不良.

 

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「腎腫瘍(腎細胞癌)」

腎尿細管から発生する腺癌

異常値

・超音波 不均一,大小不同の点状エコー

・CT   enhanceされる.

・MRI   腎静脈,下大静脈内の腫瘍塞栓

・IAP(免疫抑制酸性蛋白) 500μg/mL以上

・α-グロブリン 10%以上

・IL-6(インターロイキン6) 4pg/mL以上

・エリスロポエチン 高い事がある

・PTHrP(副甲状腺ホルモン関連物質) 高値をとることがある

・AST,ALT 高値をとることがある(Staufer syndrome)

経過観察(検査項目と測定頻度)

 腫瘍マーカー(2〜3カ月ごと)

 X線,CT,超音波など(6カ月ごと)

経過

 エリスロポエチンが上昇する場合は多血症を,PTHrPが上昇する場合は高Ca血症を呈する.

 肝機能異常は原発巣摘除により正常化する.

 遠隔転移のある症例には術後IFN-αの投与を行う

 手術不可能な症例にはIFN-α,γの投与が行われるが奏効率は20%前後である .

 原発巣摘除後も長期間たって転移が出現する可能性がある.

 転移出現率1〜5年は36%,5〜10年は21%,10〜15年は33%.

 

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「前立腺癌」

前立腺腺房(まれに腺管)より発生する腺癌

異常値

・前立腺特異抗原(PSA) 1.5ng/mL以上(RIA:Tandem-R),3ng/mL以上(RIA:栄研)

・γ-セミノプロテイン(γ-SM) 4ng/mL以上(EIA)

・PSAD(PSA density)  0.1以上(PSAを前立腺の体積で割った値)

・直腸診        表面不整,境界不明瞭,骨〜石様に硬い結節

・エコー        辺縁不整,低エコー

経過観察(検査項目と測定頻度)

 PSA・γ-SM・直腸診(急性期は1週ごと、回復期は2〜3カ月ごと)

経過

 PSAは特異性が高いが測定キットによって正常値が異なる.

 前立腺針生検による病理組織診断が確定診断となる.

 局所に限局している場合は前立腺全摘除術を行う.

 補充療法としてホルモン療法(去勢,抗アンドロゲン剤,エストロゲン剤)を行う.

 リンパ節,骨などに遠隔転移のある場合は,手術適応はなく,ホルモン療法が行われる.

 60〜80%は初回のホルモン療法に反応するが,そのうち35〜40%は1年以内にホルモン不応性となり再燃する.

 腫瘍マーカーは治療効果のよい指標となる.

 

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「子宮頸癌」

子宮頸部の悪性腫瘍

異常値

・頸部扁平上皮癌の場合

 SCC   1.5ng/mL以上

 CEA   5ng/mL以上

 細胞診  class_-_

 コルポスコピー 浸潤癌所見(IC)

 組織診  扁平上皮癌または腺癌の上皮下組織への浸潤

 MRI   子宮頸部の増大と周辺組織への進展

 CT    子宮頸部の増大と所属リンパ節の腫大

経過観察(検査項目と測定頻度)

 SCC・CEA(急性期は1〜2カ月ごと、慢性期は3〜6カ月ごと)

経過

 子宮頸癌の診断には細胞診,コルポスコピー,組織診を併用する.

 腫瘍の広がりは腫瘍マーカーとMRI,CTが有用.マーカーは経過を追うのに有用.

 

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「卵巣腫瘍(良性,悪性)」

卵巣の良性および悪性腫瘍

異常値

・AFP    10ng/mL以上(ヨークザック腫瘍で上昇)

・CA125  42.7U/mL以上(漿液性嚢胞腺癌で上昇)

・CA72-4  4U/mL以上(ムチン性嚢胞腺癌で上昇)

・SLX   39.6U/mL以上(漿液性+ムチン性癌で上昇)

・CEA   5ng/mL以上(転移性卵巣癌で上昇)

・超音波,CT,MRI 巨大なもの,多胞性,充実性,腹水貯留を伴うものは悪性の疑いあり.

経過観察(検査項目と測定頻度)

 AFP・CA125・CA72-4・SLX・CEA・超音波(急性期は1カ月ごと、回復期は2〜3カ月ごと)

 CT・MRI(治療前に1回、治療中は2〜3カ月ごと)

経過

 卵巣腫瘍が悪性の場合,急速な増大,多胞性,充実部あり

 腹水貯留,周囲との癒着を認めることが多い.

 画像診断には超音波,MRI(造影剤使用も),CTがよく用いられる

 腫瘍マーカーが上昇している例は悪性腫瘍の疑いが大きい.


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